文書番号: AZP-SPEC-NTBOX4000-V1.10

NTBOX4000 製品仕様書

📝 1. 製品概要

NTBOX4000は、AMD Kria K26 SOMを搭載したエッジIoTゲートウェイです。
Go言語で開発された高性能アプリケーションにより、車両データ(CAN)および位置情報(GNSS)を収集し、リアルタイムでのクラウド送信と、大容量データのログ保存機能を提供します。
さらに、単なるデータの収集・送信に留まらず、双方向通信を活用した「車両のリモート制御」や「遠隔でのパラメータ適合」を実現し、次世代のコネクテッドカー・サービスの基盤を提供します。

📷 2. 製品外観

NTBOX4000 外観
図1: NTBOX4000 外観

⚙️ 3. ハードウェア仕様

項目仕様
外形寸法W: 83 mm x D: 147 mm x H: 43 mm (突起部含まず)
プロセッサAMD Kria K26 SOM (Quad-core ARM Cortex-A53)
メモリ / ストレージ4GB DDR4 / 16GB eMMC (不揮発性)
筐体素材上部: 樹脂製 (黒色) / 下部: 金属製ベースプレート (シルバー)
電源電圧DC 12V / 24V (動作範囲: 9V - 36V)
動作温度範囲-20℃ ~ +70℃

🔌 4. インターフェースおよび構造詳細

本デバイスは、車両搭載を前提とした堅牢な設計および接続インターフェースを有しています。

4.1 フロントパネル・インターフェース

名称特徴・用途
アンテナ接続端子 (x3)
SMAタイプ同軸コネクタ (金メッキ処理)
用途: LTE/4G, GNSS, Wi-Fi等の無線通信用
イーサネットポート
RJ45コネクタ
用途: 外部PC接続、高速データ通信、メンテナンス用
USBポート
Type-C 形状
用途: ログ取得
メインコネクタ
多ピン産業用コネクタ (黒色)
用途: 電源供給(IG/BAT/GND)、CANバス通信、汎用I/O接続

4.2 筐体構造・その他

  • メンテナンスハッチ: 筐体上面にネジ止めされたアクセスパネルを装備。SIMカードおよび内部ストレージ(SDカード等)へのアクセス用。
  • 取り付け構造: 金属製ベースプレートが左右に張り出したフランジ形状を採用。ネジ穴を備え、車両内の平面へ強固に固定可能。

💻 5. ソフトウェア仕様

項目仕様
OS自作PetaLinux OS (Ubuntu 20.04 LTSをベース)
開発言語 / ランタイムGo (Golang 1.17) / Native Binary (tbox-worker)
リアルタイム通信 (Up-link)AWS IoT Core (MQTT over TLS 1.2)
データ保全・ログ送信 (Up-link)ローカルCSV保存 + スリープ時S3一括アップロード機能
車両リモート制御 (Down-link)クラウドからの制御コマンド受信および車両CANバスへの実行指示送信機能
遠隔保守・パラメータ適合TBOXアプリケーションおよび各種ECU群のOTA(Over-The-Air)更新、ならびに車両制御パラメータの遠隔チューニング機能

🛡️ 6. セキュリティ仕様

本製品は以下の通信アーキテクチャにより高度な安全性を確保しています。

6.1 通信セキュリティアーキテクチャ (LTE通信の保護)

【通信経路の多層防御】

本製品はSORACOMプラットフォームを利用し、デバイスをインターネットの脅威から隔離するネットワーク構成を採用しています。

SORACOM Air セキュリティ構成図
セキュリティ機能仕組みと安全性
1. 閉域網接続 (Private IP) デバイスにはグローバルIPアドレスを付与せず、SORACOM網内でのみ有効なプライベートIPアドレスを使用。インターネット側からの直接攻撃(ポートスキャン等)をネットワークレベルで遮断しています。
2. 通信経路の暗号化
  • LTE無線区間: キャリア網標準の暗号化により盗聴を防止。
  • アプリケーション層: AWSへのデータ送信は全て TLS 1.2 (MQTT over TLS, HTTPS) で暗号化し、エンドツーエンドの機密性を確保。
3. オンデマンドリモートアクセス 保守用ポート(SSH)は通常時は外部から到達不可能。メンテナンス時のみ、SORACOM Napter機能により一時的なアクセス経路を確立する方式を採用し、常時開放ポートによるリスクを排除しています。

6.2 その他のセキュリティ対策

項目仕様・対策
認証情報の保護 AWS接続用X.509証明書は設定ファイルパスで指定し、アプリケーションバイナリとは分離して管理。
ポート制御 インバウンドポートは全閉鎖。保守用SSH(22)のみ上記オンデマンドアクセス時のみ動的に開放。
データ消去 廃棄時・譲渡時用のデータ一括消去コマンド(erase_data.sh)を実装。蓄積されたCSVログおよび一時ファイルを削除。
NTBOX4000 製品仕様書
発行年月日
2026年3月1日
Rev.1.00
2026年4月1日
Rev.1.10
発行
AZAPA株式会社 システムデザインカンパニー
〒460-0003 名古屋市中区錦2-4-15 ORE錦二丁目ビル 2F
NTBOX4000 Product Specification | Internal Document